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腸がカギ!
腸内環境の重要性

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梅雨の時期は、肌寒かったり蒸し暑かったりと、気温や湿度の変化が激しく、ぐずついた天気が続きますね。
このような気候の中で、なんとなく体がだるいと感じることはありませんか?

実は近年、腸内環境を整えることが、日々のすこやかさを保つうえで注目されています。

腸は、食べ物を消化・吸収し、不要なものを排泄するための器官ですが、近年の研究により、そのほかにも腸が多くの重要な役割を果たしていることが明らかになってきました。

本記事では、腸の役割や、腸内環境が乱れる原因とその対策を紹介します。

腸の役割

腸は、単に「食べ物を消化する場所」ではなく、私たちの体の健康を支える重要な臓器です。主な役割をご紹介します。

役割1|栄養素を吸収し不要物を排泄する

腸には、食べ物に含まれる栄養素を体に吸収しやすい形や大きさに変えて効率よく吸収するはたらきがあります。

また、食べ物のカスといった不要なものは「便」として体外に排泄する働きも担っています。
役割1|栄養素を吸収し不要物を排泄する

役割2|外敵などから体を守る

役割2|外敵などから体を守る
腸は、ウイルスや細菌など体にとって好ましくない「外敵」の侵入を防ぎ、病気から体を守る最前線の器官の一つです。全身の免疫細胞の半分以上が腸に集中しており、「人体最大の免疫器官」とも呼ばれています。

役割3|脳との情報交換

腸には「腸管神経系」という独自の神経ネットワークが存在しています。感知したさまざまな情報を処理して脳へ伝達していることがわかってきました。
役割3|脳との情報交換

あなたの腸内環境は大丈夫?

あなたの腸内環境は大丈夫?
次のような心身の不調に心当たりはありませんか。

  • ● 便秘や下痢を繰り返す
  • ● おなかが張りやすい
  • ● 運動不足が気になる
  • ● 風邪を引きやすくなった
  • ● ストレスをいつも感じる
当てはまる項目がある方は、腸内環境が乱れている可能性があります。腸内の状態を悪化させる原因はいくつかありますが、早めに対策をとり、日常的に継続して腸内環境を整えることが大切です。

腸内環境が乱れる4大原因

腸内環境が乱れる4大原因
腸内環境の乱れは、日常的に送っている生活習慣とも深くかかわっています。腸内環境を整えるためには、その原因を正しく理解することが重要です。

ここでは、特に注意すべき腸内環境が乱れる4つの原因とその対策を紹介します。

原因1|ストレスや不規則な生活

ストレスや疲労、不規則な生活は腸内環境に悪影響を及ぼすことがわかっています。生活習慣を整え、趣味を楽しんだり、運動をしたり、日々の暮らしを見直してみましょう。
原因1|ストレスや不規則な生活

原因2|食生活の偏り

原因2|食生活の偏り
動物性食品ばかりを食べるなど偏った食生活を続けていると腸内環境は悪化します。バランスの良い食事に加えて、乳酸菌のエサとなる食物繊維を継続的に摂取するようにしましょう。

原因3|抗菌薬の服用

感染症をはじめとする症状の治療に使われる抗菌薬は、病原菌だけではなく有用菌を含む害のない菌まで影響を及ぼすことがあります。

服用期間は医師や薬剤師の指示を守ることが大切です。
原因3|抗菌薬の服用

原因4|加齢による有用菌の減少

原因4|加齢による腸内細菌の減少
個人差はあるものの、一般的に、腸内細菌は加齢とともに有用菌が減少し、有害菌の割合が増加する傾向にあるといわれています。

腸の健康があなたの体を守る
〜知っておきたい腸の重要性〜

腸は単なる「食べ物を消化する場所」だけでなく、私たちの体の健康を支える重要な臓器です。
特に注目していただきたいのは、免疫システムの中枢としての役割と、脳としての役割です。
腸には体全体の免疫細胞の半分以上が集中しており、病気から体を守る最前線です。
また、腸は独自の神経系を持ち、脳と密接に連携して心身の健康に影響を与えています。
日々の生活の中で、腸の健康に気を配ることは、健康な生活を送るための重要な投資となります。

※監修:独立行政法人 国立病院機構 南和歌山医療センター 外科 総括診療部長 横山 省三 先生