ガラスびんから始まった「ヤクルト」
1935年の創業当初、「ヤクルト」は720mlの希釈用ガラス瓶(濃厚原液タイプ:7倍に希釈して飲むタイプ)で販売されていました。
毎日お届けの普及とともに180mlの容器が主流になりましたが、当時は容器が統一されておらず、ビールびんや牛乳びん、サイダーびんなどが代替容器として使われていました。
※創業時の720mlびん(希釈タイプ)
※1939年から1954年頃に使用されたびんの一部
誰もが手軽に毎日乳酸菌を摂取できるよう、飲み切りやすいサイズを目指して、容器は少しずつ小型化。しかし、25mlや30ml程度の飲料用容器が入手困難だったため、目薬や注射用のびんを使用していたこともありました。
容器統一と改良の歩み
※1955年の大びん(左)、小びん(右)、1960年の中びん(中)
1955年、本社設立に伴い30mlの小びんと65mlの大びんの2種類に統一することになりました。
しかし、この方針はすぐには全国に浸透せず、一部地域では、中びん(45ml)や東京びん(50ml)という容器も一時的に存在していました。
また、1960年には乳酸菌
シロタ株の増殖促進効果を持つクロレラを添加した「クロレラヤクルト」として販売。クロレラは培養時の乳酸菌の増殖を促す目的で、一時期使用していましたが、培養技術が向上したために使用しなくなりました。
プラスチック新容器の誕生と立体商標への登録
【プラスチック新容器の誕生】
1968年、「ヤクルト」はガラスびんから現在のプラスチック容器へ完全移行します。
この新しいプラスチック容器は、ヤクルトレディの負担を大きく軽減するとともに、衛生管理の徹底や生産能力の向上にもつながり、まさに一大革命でした。
完成までには約5年を要し、原料樹脂、金型、成形機、キャップや充填機に至るまでを協力メーカーとともに独自開発。多くの技術的課題を一つひとつ解決し、「ヤクルトグレード」といわれるまったく新しい容器が誕生しました。
【立体商標への登録】
2011年1月、「ヤクルト」の容器は立体商標として登録されました。
ロゴがなくても形状だけで「ヤクルト」の容器と認識できる高い認知度とブランド力が評価された結果です。プラスチック容器の誕生から40年以上、時代の流れに左右されず進化を続けてきた証といえます。